2007年8月5日日曜日

家づくり…2



昨日に引き続き実家の話を少々。


今年、父親は70歳になった。

転職を繰り返した父ではあったが自分の人生に一点の曇りもなく

自分の人生を邁進している。

まあ、人生に付きもののちょっとした失敗は多々あっただろう。

それでも次の目標にじっくり狙いを定めそこに向ってただ進む。

そんな父である。



この美しい壁は一日がかりで俺が組上げたもの。

この家も大きな災害でもない限り、俺より長く生きていくと思うと

この壁の建設に関われたことが素直に嬉しい。


何の変哲もない北向きの壁の一枚ではあるが、

俺の人生の一日を削って建て上げたこの壁には

俺の人生のスパイスがちょっとだけ組み込まれていることを

子孫らは知る由もないだろうが、

未だ見ぬ子孫らを見守っていけるよう念を入れた。


まあ、そう思うと父や母は相当な念があるに違いない。



父と母はココで昼をとったり、客人を迎える。

行ったことがある人には、天ぷらを揚げる父の姿、

茗荷大葉山椒をそのへんで摘んでいる母の姿が見えるに違いない。



この日は曇っていて残念ではあったが本来なら

筑波山を北側から望む風景が広がる。

夕日は山の向こうに沈んでいく。



建設中の正面玄関。

未だドアも入っていない状況だが、

冬までには外壁の作業を終えビニール小屋から

こちらのほうに移りたいと、母は考えているようだ。


まだまだ家が完成するのは先の話だが、

小さな花が咲くこの小さな楽園の建設に参加し

俺の念が入っている箇所を増やしたいと思っている。

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