2008年2月20日水曜日

幼馴染

小学生の時に親の仕事の都合で3年間タイに住んでいた。

時期は3年生から6年生、遊び盛りだ。


学校は硬式野球があるという理由だけで米式の学校を選んだ。

毎週日曜日に野球の試合があり、

校庭の野球場に父兄が集まり応援する。

日本でもよくある光景だ。


「Sukie」というタイとアメリカ人のハーフの友人がいた。

彼はいわゆるリーダー的存在だった。

英語が話せない新参者の僕にもやさしくというよりは対等に接し、

積極的に話しかけてきてくれすぐに仲良くなった。


また彼はサッカーがとて上手で人気者だった。

しかしながらアジアの野球王国からきた僕の速球を

彼がなかなか打てないことで認められ更に仲良くなった。


当時タイの米式学校は私立の学校なので授業料は

物価の影響で現地タイ人にとってはめちゃめちゃ高いらしく、

タイ人の生徒数はごく少数。

同じアジアからは各国から生徒は来ているが

特にタイ人は少数だった。


ある日彼に週末泊まりに来ないかと誘われ彼の家に行った。

両親は既に離婚していて彼の母親と同じ学校の

一つ下の弟と暮らしているのだという。


初めての誘いにわくわくしながら彼の家を訪ねた。


・・・・行ってみて愕然とした。


なんとでかい家なのか・・・・。


とりあえずでかいプール。

とりあえず高級外車数台。

広すぎる庭。

玄関を入るとドラムセットなどがおいてある音楽ルームや

プロジェクターを見るための映像ルーム。

当時最新のATARIのゲーム機等。

あまり覚えていないが、寝室も最低10以上はあったように思う。


そこは子供の欲求を満たす全てのものが満ち溢れていた。


話を聞くと彼の母親は超有名なジャズシンガーで更に

Siam City Hotels and Resortsの社長だった。

Sukieはパタヤビーチにあるどでかいホテルのオーナーの息子だった。

まあ、びっくりした。


それからというものずうずうしい俺は

週末は自宅から逃げ出し、彼の家に行き遊んだ、

時にはパタヤビーチのスイートに泊まりプールで遊んだ。


彼の良いとこは全くひけらかさない所で、

ますます彼が好きになり本当に良く遊んだ仲だった。

その後6年生の時に帰国となり、それ以降合っていない。

かれこれ25年前の話だ。



で、落ち。

最近ふと思い出してググってみたら引っかかった。



彼はレコード会社の取締役となり、自らもバンドを結成し

ロックスター兼大物プロデューサーになっていた。

超びっくり。


で、さらに落ち。

泣き虫だった一つ下の彼の弟は映画スターになっていた。


あーびっくりした。