2007年6月7日木曜日

PCと女は新しいほうがいい


PCV-W102…彼女とはもう5年の付き合いになる。

2002年、彼女は我が家へ来た。

結構高い買い物だから思い切って買った覚えがある。

外でPCは使わないのでノートはいらない、
しかも部屋が狭いのでテレビを見ることができる。
そんな僕の生活スタイルのあっている彼女…
と、勝手に思い込んでいた。

上野のヨドバシカメラの3階のパソコン売り場で
悩みに悩みぬいて彼女の購入を決めた。

手持ちの現金が無いから近くで仕事をしていた
友人のK村さんに足りない分を借り、
やっとの思いで彼女を購入した。


2003年は仕事が忙しく、
家で彼女をほとんど開いてなかった。

そんな時、友人のA子がシングルマザーに
なる決心をしたことを僕に告げ、
使ってないPCを誰か持っていないかと尋ねてきた。
その頃には、妊婦の知恵はネットに溢れていたので
A子がPCを必要としているのは良く分かった。

前から使っていたWindows95の古いノートが
あったので調べものやメール程度なら
そのノートで何も問題が無かった。
しかも彼女をほとんど使っていない状態だったので
彼女を貸すことにためらいは無かった。


2004年、自分で小さなお店を始めることになった。
何から何までお金がかかる状況だった。

僕はA子に相談した。
子供も無事生まれ、ひと段落しているA子に
お店に置くので彼女の返還を申し出た。
A子は快く応じお店に久しぶりに彼女と対面する。

お店では役に立った。
仕入先との交渉や、お金の管理。
大事なスポーツの試合などを彼女を通して
仕事中ではあったが観戦した。


2005年、あまりよくない年。
お店がうまくいかなくて手放すことを決心した。

しばらくブラブラしていたが、
彼女は毎日のように開きヤフオクなどで
その時の僕に不必要なものを売って生活を繋いだ。

何とか再就職して仕事を始めた。
仕事の稼ぎは良くなかったが、
彼女を通して小遣を稼ぎ生活を立て直した。

その間、時代に合わせて色々変更点を加えてきた。

メモリの増設。
ハードディスクの交換。
最後にはCPUの交装。


2006年の夏、彼女の調子が変わった。
突然切れたり、固まったりすることが多くなった。

友人であるIT企業のボスKさん良案がないか尋ねた。

俺--”最近、突然切れたり固まったりするんですよ”

K--”そんなもんは捨てちまえ!”
  ”PCなんて女みたいなもの!”
  ”駄目なら捨てて新しいのに乗り換える!”
  
さすがにIT企業の社長だけあってPCに関しての意見は厳しい。
だが、”女みたいなもの”という言葉に
なるほどと感じられずにはいられなかった。


で、2007年。
新しいPCは来た。我が家の主力マシンだ。

で、彼女は?
まだ居る。たまに開いたりしている。


で、彼女を捨てられない俺がいる。


※PCV-W102のFSBは400です。

0 件のコメント: